リクルート健康保険組合

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第2回 「知っておこう! 女性特有の病気」

H26年6月18日(水)開催

リクルート健康保険組合では、本年度も女性向けの健康講座を開催しています。
H26年5月の第1回に引きつづき、H26年6月18日に第2回目がサウス24階会議室にて行われましたので、その内容をお伝えします。

今回も、講師を務めてくださるのは、当健康保険組合の婦人科相談医であり、北里大学東洋医学総合研究所の漢方医として活躍されている森裕紀子先生です。
「子宮筋腫はとても多い病気。婦人科相談に訪れる方のなかにも、子宮筋腫の治療法のセカンドオピニオンの方や、自分の症状が病院に行くべきか悩んでいる人がいらっしゃいます」
とのことで、第2回は「知っておこう! 女性特有の病気~子宮筋腫~」というテーマとなりました。
子宮筋腫は、30代以降の女性の約30%の人に発生するものの、「子宮筋腫があるから治療が必要かというと、そうではありません。筋腫があることで困った症状があったらどう対応するかを知っておけば、検診で見つかっても動揺せずにすみます」と森先生。そこで、以下の内容を中心にお話しくださいました。

子宮筋腫の検査については、主に超音波(エコー)検査とMRI検査がありどちらも被ばくはありません。超音波検査はその場で結果がわかり、子宮筋腫だけでなく子宮内膜や卵巣の状態などもわかるので、「子宮がん検査にオプションでつけるなどして、必ず年1回は超音波検査を受けましょう」と森先生は言います。月経の量が多い場合は、少しずつ貧血になると身体が慣れて自覚症状が少ないため、血液検査も受けたほうがよいそうです。

検査で実際に子宮筋腫が見つかっても、大きさも、大きくなる早さも個人差があり、とくに困る症状がなければ経過観察となります。貧血や筋腫の圧迫感で困っていたり、不妊の原因になる場合には治療を検討しますが、その人の年齢、妊娠予定、症状の有無などにより、治療方針が大きく変わります。

治療方法は手術や西洋薬にもいろいろな選択肢があり、漢方薬をつかうこともあります。また健康保険適用はありませんが、カテーテル手術(UAE:子宮動脈塞栓術)や超音波による治療(FUS:集束超音波治療)もあります。さらに、黄体ホルモン負荷(IUD)という子宮内リングを装着する新しい治療があり、今後健康保険適用される動きがあるそうです。

今回の参加者の半数以上の人が、子宮筋腫がある、もしくは子宮筋腫ではないかと気になって参加したとのことで、「子宮筋腫の治療法がいろいろあるので悩んでいます」という方もいました。「今は必ずしも全員が手術をするわけではありません。その人の筋腫のサイズ、位置、年齢や考え方なども踏まえて治療法を選択します」という森先生のご意見を聞いて、安心された方は多いようです。講座後のアンケートでは、「主治医と異なる意見も聞けてよかった」「新しい治療法の情報も知ることができた」などの感想をいただきました。一方で「頻度は少ないですが、筋腫と悪性腫瘍の区別がつかない場合は手術が必要です」というアドバイスもいただきました。

少人数で、昼食をとりながらでも気軽にご参加いただける「けんぽっぽ講座」。毎回好評を博しておりますので、興味をもたれた方はぜひ、次回のご参加をご検討ください。

※講座で使用した資料をご希望の方はリクルート健康保険組合「保険証」をお手元にご用意の上、☎ 03-6705-3383までご連絡ください。


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